しじみに含まれるビタミンB2

しじみに含まれる栄養素として代表的なもののひとつにビタミンB群があります。ビタミンB群とは水溶性のビタミンでビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの総称です。お互いに関係しあって機能しているために「ビタミンB群」とまとめて呼ばれているのです。しじみに含まれるビタミンB群のうち、含有量が多いもののひとつにビタミンB2があります。しじみに含まれるビタミンB2についてご紹介します。

ビタミンB2

ビタミンB2は糖質、脂質の代謝を促し成長を助けるビタミンといわれています。エネルギーの元となる脂質の代謝に使われますので、脂質を摂る量が多い方はより多く摂取しておきたい栄養素です。また、体内の有害物質である過酸化脂質の分解にも関与しています。さらには脳と肝臓の働きを支え、皮膚・粘膜の代謝も促進する役割があります。

ビタミンB2が不足すると

ビタミンB2の欠乏症として、皮膚・粘膜の炎症があります。口内炎や口角炎、疲れ目や目の充血などの症状があらわれたら、ビタミンB2の不足が原因のひとつとして疑われます。また、脂質からエネルギーを作り出すことがむずかしくなります。

ビタミンB2が過剰だと

ビタミンB2は水溶性ビタミンであるため、簡単に体外へ排出されるので通常は過剰症の心配はありません。薬品やサプリメントで大量に摂取した場合などに、かゆみやしびれ、嘔吐などの症状があらわれることがありますが、ごくまれのようです。

しじみに含まれるビタミンB2

しじみには、可食部100gあたり0.25mgのビタミンB2が含まれています。厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準によると、成人男性では一日あたり1.3~1.6mg、成人女性では1.1~1.2mg、妊娠授乳期にはさらに多くの摂取が理想とされています。しじみだけで一日の摂取目安を達成するのは難しいので、ビタミンB2が多く含まれている他の食品とうまく組み合わせましょう。

味噌と組み合わせると摂取量アップ

ビタミンB2が多く含まれる食品としては牛豚鶏のレバーがありますが、しじみと組み合わせやすい食品として味噌があります。味噌にはもともとビタミン類が豊富に含まれていますが、色を鮮やかにするためにビタミンB2が添加されているケースが多いのです。

健康な毎日を過ごすのに欠かせない栄養素であるビタミンB2は、成長期にはさらに重要な役割を担っています。妊娠・授乳期の女性や成長期の子供がいる家庭では、気を付けて摂取しておきたい栄養素のひとつなのです。しじみを食べることで他の栄養素と一緒に摂取することができます。メニューのひとつにくわえてみてはいかがでしょうか。