しじみのさまざまな食べ方

さまざまな栄養素を含み、健康に役立つ食材として注目されているしじみ。それでいて、価格は比較的安価で通年安定しているのが嬉しいところです。健康に良く、お財布にも優しいしじみをもっと日常のメニューに取り入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しじみのさまざまな食べ方についてご紹介します。

しじみ料理の魅力は出汁にあり

しじみをはじめとする貝類はうまみ成分を豊富に含んでいることから、その出汁を活かすことで美味しさを最大限満喫することができます。しじみの独特の美味しさはコハク酸と呼ばれるうま味成分から来ています。

しじみ汁・お味噌汁

しじみを使った料理として真っ先に思い浮かぶものの筆頭ではないでしょうか。しじみのうま味成分だけで十分美味しい出汁がとれますので、あらかじめ出汁を用意しなくてもよいのが手軽で嬉しいところ。よく洗ったしじみを水から煮出し、口が開いたらお味噌、または酒・塩・薄口しょうゆで味付けをします。お好みで小葱の小口切りをのせると味が引き締まります。

しじみご飯

シンプルにしじみのうまみを味わうお汁の料理からもう一歩別のしじみ料理を試してみたいと思ったら、しじみご飯はいかがでしょうか。まず鍋にしじみと酒を入れ火にかけて、しじみの殻が開いたら取り出し、だし汁を濾しておきます。よく洗って水けを切ったお米を、冷ましただし汁に水を加えたものにつけ30分以上浸します。お好みの具と味付けをして炊飯し、炊き上がったらしじみの身を入れて混ぜ合わせ出来上がりです。

炒める、煮る

うまみがたくさん詰まったしじみは、炒めたり煮たりしても美味しくいただけます。旬の時期の身がプリッとしたしじみで作るのがおすすめです。

中華風しじみ炒め

みじん切りにした生姜、にんにく、葱と豆板醤を、油をなじませた中華鍋で炒め、香りがたったらしじみを入れ炒め、ふたをして蒸し煮にします。しじみの殻が開いたら、醤油、オイスターソース、酒をふり入れ味をつけます。器に盛り付け、葱をのせてお召し上がりください。

しじみのしぐれ煮

殻をこすり合わせるようにしてよく洗ったしじみを酒と一緒に鍋に入れ火にかけます。蓋をして蒸し、殻が開いたらざるにあげ、身を取り出します。汁はとっておきます。千切りにした生姜、しょうゆ、きび砂糖、みりんをとっておいた蒸し汁と一緒に火にかけます。煮立ってきたらしじみの身を加え汁けがなくなるまで炒め煮にします。出来上がったしぐれ煮はごはんの付け合せはもちろん、おにぎりの具にしても美味しくいただけます。

どのような調理方法でも、しじみがうま味成分を豊富に含んでいるため手間をかけて出汁をとらなくても深いうまみが楽しめます。食卓にもう一品欲しいときなど、上手にしじみ料理を取り入れてみてください。